企業環境の国際化が進展し続けるなか、中国をはじめとする新興国の台頭はめざましく、世界全体としての複雑な経済グローバル化へと時代は変化している。また、依然として経済摩擦が存在しながらイニシアチブと知的所有権の争奪戦が激しく錯綜する時代となっている。このような現代にあって、世界経済のリーディングカンパニーの一角を占める日本の科学技術企業が発展し続けるためには、Standard(標準規格)からUnique(独自性)への意識改革が重要な条件となります。
多くの人々が企業という組織の中で、貴重な人生の大半を過ごしています。大切な時間を費やさなければならないのですから、楽しみつつ、充実感をもって仕事に取り組みたいものです。企業経営についても遊び心をもつことが重要と思います。どれだけ精巧に造られている機械であっても必ず『遊び』があります。歯車と歯車の間には遊びがあり、潤滑油も欠かせません。また自動車のハンドルにも安全運転のために遊びがあるように、これからの企業は仕事をエンジョイできる職場環境の整備が重要です。
現代社会は個性を活かす時代です。企業も様々なニーズに対応して新しいものを生み出す能力がなければ発展しません。そのためには独自性が必要です。ゴッホの絵は誰が鑑賞してもすぐ判る独自の世界を描いています。個性豊かな人々が知恵を出し合い独自の技術と遊び心で、めまぐるしい時代の変化に適応できる企業風土を整備し、社員の可能性を最大限に発揮できるような企業を目指したいと思います。
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